日本政策金融公庫の審査とはどんなもの?これを読めば融資の裏側がわかる!
日本政策金融公庫の審査は、どのようにして行われるのでしょうか?
自己資金の金額でしょうか?
それとも経験年数でしょうか?
もちろん、それも必要です。
でも、その自己資金や経験年数はどうやって確認するのでしょうか?
自己資金は、通帳のコピーを見ればある程度分かることもあります。
でも、通帳だけでは100%正しい情報とは限りません。
では、経験年数は?
これは、例えば源泉徴収票だと、入社日が書いてありますので
少なくとも前職での経験年数は分かりますよね。
この資料を、疎明資料(そめいしりょう)と言います。
日本政策金融公庫の審査は、どのように行われる?
融資の審査は、本来、
- ・定量(ていりょう)評価
- ・定性(ていせい)評価
この2つがあります。
一つめの定量(ていりょう)評価というのは、数値を見て融資の審査をすることを言います。
もう一つの定性(ていせい)評価というのは、数値以外の情報を見て融資の審査をすることを言います。
定量評価は、数値を見て融資の審査を行うので、とても分かりやすいのですが
その数値が実際の状態を表しているとは限らないという弱点があります。
(起業家のように実績が乏しい場合には、信頼できる数値自体がありません。)
定性評価は、数値以外の情報を見て融資の審査を行うので、分かりにくいのですが
実際の状態を見ようとするので定量評価よりは実際の状態を反映している可能性が
高くなります。
日本政策金融公庫の審査は、資料チェックがメイン
日本政策金融公庫の、特に創業融資の審査では
「数値」
での定量評価がほとんどできません。
なぜなら、
「実績」
がないからです。
起業家は、事業をするのが初めて事業を始めようとしています。
ですから、
「数値以外」
での評価がメインになります。
日本政策金融公庫の審査は、定量評価を中心としたものになります。
そして、この定量評価を、資料チェックを通して行います。
日本政策金融公庫の審査【まとめ】
日本政策金融公庫の審査は、疎明(そめい)資料のチェックによって行われます。
そして、疎明資料の中身は、定量(ていりょう)評価よりも定性(ていせい)評価が中心になります。
ですから、日本政策金融公庫の審査に通りやすくするためには、
数値以外の評価アップにつながる資料やデータを提出すれば有利になる、
ということになります。
この資料やデータとしては、
・親族からの贈与税申告書
・過去のメディア出演画像
・勤務時代の実績がわかる写真
などがあります。
業種によって、アピールできる資料は違ってきますので、
詳細は専門家(認定支援機関)に相談しましょう。
税理士、大山俊郎でした。
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