日本政策金融公庫の融資を受ける際の面談・服装は?【税理士が解説】

税理士、大山俊郎です。

日本政策金融公庫の融資を受ける際には、必ず「面談」が必要です。面談では、創業計画書・営業についての詳細・競合他社と比較した上での強みなどを、細かく聞かれます。
面談の最大のポイントは、いかにして担当者に「この人なら融資をOKしても、心配ないな」と思わせるかどうかです。つまり、あなたが担当者に「安心材料」を与えることが大切です。
面談時には、さまざまなポイントに気を付けるべきですが、その中でも今回は「日本政策金融公庫の融資面談の服装」に、焦点を当ててお話をしていきます。
どんなに人間としての本質が優れていても、初対面の人はまずは身なりから入ります。第一印象だけではなく、自分という人間をしっかりとアピールするためにも、服装はとても大切です。

 

 

【見出し】

担当者を味方につけよう
規定がないからこそ、意識!面談時の服装
日本政策金融公庫の面談。服装のポイントは?
ポイント1.基本的にスーツが望ましい
ポイント2.男女共にヘアスタイルも気を付けて
ポイント3.男性はネクタイも忘れずに
ポイント4.カバンを持参しましょう
ポイント5.何でも落ち着いた色がオススメ
日本政策金融公庫の面談。服装に気を付けよう

 

 

担当者を味方につけよう

面談の際には、日本政策金融公庫の担当者があなたとお話をします。その結果を、他の担当者が集まる会議で伝えたり、稟議書を通して報告をしていきます。
融資面談の担当者だけが、融資の可否を判断するわけではありません。
面談をしていない他の担当者は、稟議書を融資可否の判断材料にしますので、面談で担当者にいかに納得してもらい、安心感を与えるかどうかがポイントとなるのです。
「日本政策金融公庫から、融資を受けたい」という気持ちが強いと、どうしても面談に力が入りがちです。目の前の担当者を、何とか納得させなければいけないと強気の態度に出てしまう人も、少なくありません。
しかしながら、日本政策金融公庫の担当者を「敵対視」する必要はありません。
あなたの話をしっかりと聞く体勢を整えてくれているわけですから、味方だと思って下さいね。担当者があなたとコミュニケーションを図っていく中で、この人にならお金を貸しても大丈夫だろうと信じてもらうのです。そこで、担当者を味方につけるための初めの一歩が「日本政策金融公庫の面談時の服装」というわけです。

規定がないからこそ、意識!面談時の服装

日本政策金融公庫の面談時に、服装の規定はありません。
規定があれば、そちらに従えばよいので、正直気が楽です。しかしながら、規定がないからこそ、面談時の服装も審査の対象として見られてしまうので、気が抜けません。
日本政策金融公庫の面接に臨む際には、お互いがどのような立場で面接に臨むのかを、ハッキリさせておくべきです。面談を主催している日本政策金融公庫の担当者は、お金を貸す立場の人。
反対に、面談を受ける人は、お金を借りる立場の人です。家族や友達でもない、共通の知人がいるなどの親しい間柄同士の初対面とも、訳が違います。
基本的には、相手に失礼のないしっかりとした服装で臨みましょう。面談の時間を担当者に割いてもらっている、融資の判断をしてもらえるという、謙虚な気持ちでいると、自然と服装や所作にも表れてくるのではないでしょうか。

日本政策金融公庫の面談。服装のポイントは?

日本政策金融公庫の面談で審査されるのは、服装だけではありません。
むしろ服装よりも、事業計画書や営業の詳細、他社競合店とは違う強みなどの方が、融資可否に大きな影響を与える項目かもしれません。だからこそ、服装などの印象面で担当者にマイナスのイメージを与えてしまうのは、非常にもったいない!
服装は、意識すれば何の問題もなく通り過ぎることができる項目だからこそ、確実に良い印象を与えておきたいものですね。

ポイント1.基本的にスーツが望ましい

業種によっては「自分にとっては、作業着がスーツのようなものだ」「毎日作務衣を着て、仕事をしている」という人もいるでしょう。もちろん、人によって職業が違えば、着用する制服や作業着も違いますよね。
けれども、日本政策金融公庫の面談時の服装は、どのような職種の場合でも「スーツ」をオススメします。
スーツがオススメというよりは、スーツを着ていれば、相手に与える印象は間違いなく良いでしょう。
しかしながら、生地がヨレヨレだったり、汚れが目立つようなスーツは清潔さに欠けるのでNGです。
高価で、デザイン性に優れているスーツをわざわざ新調する必要は全くありませんが、相手を不快にさせない清潔に整えられたスーツを準備してください。

ポイント2.男女共にヘアスタイルも気を付けて

日本政策金融公庫の面談の服装において、ヘアスタイルもとても重要な項目の1つです。
例え日本政策金融公庫の面談ではなくても、ボサボサの髪の毛、フケが付いている髪の毛、整えられていない髪型は、相手に良い印象を与えません。
男性は短髪が望ましく、髪の色も自然に近いカラーが好まれます。金髪だからNG、髪が長いからNGというわけではないのですが、日本政策金融公庫の面談担当者はおそらく、スタンダードなヘアスタイルの人が多いです。ですから、あまり奇抜なヘアスタイルだと、驚かれてしまうかもしれません。
髪の毛が長い女性は、黒・茶などのヘアゴムを使って髪をまとめてあげると良いでしょう。
日本政策金融公庫の担当者との面談の最中に、何度も髪の毛をかき上げたり、髪の毛が目にかかって表情が見えづらくなるのは、あまり良い印象を与えません。
表情がよく見えるように、長い髪の毛を後ろにまとめて結ったり、ハーフアップにされてはいかがでしょうか。

ポイント3.男性はネクタイも忘れずに

「クールビス」が提唱されて、ノーネクタイで職場に出向いても大丈夫、という世の動きが見られます。しかしながら、日本政策金融公庫の面談は、別の言葉を使うと試験です。
融資の可否を判断するための大事な面談ですから、男性はきちんとネクタイを着用の上、臨んでください。
あまり派手な色のネクタイではなく、青や薄いピンク、爽やかなオレンジなど、ビジネスカラーと言われる色のネクタイを付けましょう。

ポイント4.カバンを持参しましょう

日本政策金融公庫の面談の際には、いくつかの持ち物が必要となります。例えば、過去1年分の通帳、身分証明書、不動産賃貸の契約書、資金繰り表などです。
担当者から事前に指示が出ると思いますので、指示されたものを忘れないようにしましょう。
また、面談の際に必要なものは、しっかりとビジネスバックにしまって持参しましょう。
紙袋やスーパーで買い物をする時に使うような簡易的なバッグ、またそのまま持ち込むことの無いようにしてください。

ポイント5.何でも落ち着いた色がオススメ

スーツの色も、髪の毛の色も、面談の際にはできるだけ落ち着いた色にしましょう。
見た目で変に目立つ必要は全くなく、見た目は「普通が一番」です。
面談担当者も人間ですから、はじめてあなたと会った時の印象を少なからず引きずったまま、事業計画書などの具体的な話へと進んでいくはずです。
「見た目と同様に、事業計画などの受け答えもしっかりしていなかった」と判断されないように、出来るだけ印象をアップさせて面談に臨みましょう。

日本政策金融公庫の面談。服装に気を付けよう

いかがでしたか?ここまで、日本政策金融公庫の面談時の服装のポイントについて、ご紹介しました。
簡単にポイントをまとめますと「清潔さが一番」です。高級なスーツを着用する必要はありませんし、面談のために美容室に行って、特別に髪の毛を整える必要もありません。
しかしながら、面接の担当者が気持ちよく面談を進められるように、自分なりに身だしなみに気を付けることが大切です。スーツにシワが付いていないか、髪の毛がボサボサではないか、ネクタイが曲がっていないかなどを、面談の前にきちんと確認するようにしましょう。
「日本政策金融公庫の面談に、服装は関係あるのか?」と質問されたのなら、少なくとも関係しているとお答えします。それだけ、相手に与える印象というのは、とても重要だということですね。

税理士、大山俊郎でした。

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